スナップえんどう / Snap Pea

🇯🇵 日本語: スナップえんどう
日本での別表記: スナップエンドウ、スナックえんどう
🇬🇧 English: Snap Pea, Sugar Snap Pea
🔬 学名: Pisum sativum L.
Kew による現代の分類学的扱い: Lathyrus oleraceus Lam.; Pisum sativum L.
🌿 科名: Fabaceae
🌍 Français: pois mangetout, pois gourmand

スナップエンドウ、または snap pea は、肉厚で莢ごと食べられるエンドウの野菜用品種群である。

このカードでは、内部の緑色種子が十分に発達した段階の若い莢全体を扱う。

Snap pea の最大の特徴は、次の2点を同時に持つことにある。

• 莢壁が厚く、みずみずしく、歯切れがよい
• 収穫時までに種子が大きく発達し、甘みも強い

通常の shelling pea と異なり、内部の種子が大きくなっても、莢がやわらかく食用可能なまま保たれる。

また snow pea と異なり、snap pea は平たい状態では収穫しない。

莢は通常、
• 断面が丸みを帯びる
• 種子によって明確に膨らんでいる
• 肉厚
• みずみずしい

という特徴を持つ。

莢ごと丸ごと食べる。

この記事は現在、一部未完成のため、内容を随時追加・更新しています。

現代の農業・食品分野の文献では、以下の学名が広く使われている。

Pisum sativum L.

MEXT も スナップえんどう に対して Pisum sativum を使用している。

一方、現在の Kew Plants of the World Online では、伝統的な Pisum 属を Lathyrus 属に含め、

Lathyrus oleraceus Lam.

を accepted name としている。

この体系では、Pisum sativum L. は synonym として扱われる。

園芸文献では edible-podded peas を、

Pisum sativum var. macrocarpon

と表記することもある。

RHS はこの名称を、平たい snow peas と肉厚な snap peas の両方を含む食用莢エンドウのグループに使用している。

ただし、Macrocarpon Group を sugar snap pea だけに対応する独立した現代植物学的分類群と考えるべきではない。

Snap pea は何よりも、栽培エンドウ内部の野菜用品種タイプである。

他のエンドウとの違い

Green Pea / Garden Pea

食用にするのは未熟種子のみ。

莢は、
• 内部に厚い parchment layer を形成する
• 種子が発達すると硬くなる
• 通常は捨てる

Snow Pea / Mangetout

莢全体を食べる。

ただし、非常に若い段階で収穫する。

• 莢が平たい
• 莢壁が薄い
• 内部の種子はほとんど発達していない

Snap Pea

こちらも莢全体を食べる。

ただし、
• 莢壁が厚い
• 莢が丸く、みずみずしい
• 内部の種子が大きく発達している
• 種子の甘みと莢の歯切れの両方が評価される

この組み合わせが、snap pea を他の2タイプから区別する最大の特徴である。

Mangetout

フランス語の

mange-tout =「全部食べる」

という表現で、莢全体を食べるエンドウを指す。

英語では、特にイギリスで mangetout が snow pea を意味することが多いが、広い園芸上の意味では snap peas を含む場合もある。

したがって、

mangetout ≠ snap pea だけの厳密な同義語

である。

これはより広い、edible-podded peas の料理カテゴリーを指す。

日本

日本では標準名として スナップえんどう が使われ、スナップエンドウ という表記も見られる。

歴史的には スナックえんどう / スナックエンドウ という名称でも販売されていたが、複数の商品名が併存していたため、1983年に「スナップえんどう」へ統一された。

旧称の スナックえんどう も完全には消えておらず、現在でも一部 cultivars の商品名として使われている。

現代の sugar snap pea の歴史は非常によく記録されている。多くの古代豆類作物とは異なり、現代の snap pea は20世紀の計画的育種によって形成された。

育種は Twin Falls, Idaho, USA の Gallatin Valley Seed Company で行われ、中心となったのは Dr. Calvin Lamborn と Dr. M. C. Parker。

Parker は shelling pea の中から、莢壁が非常に厚く、果実が密で丸みを帯びた mutant form を発見した。ただし、この莢自体はまだ食用ではなかった。

1969年、Calvin Lamborn はこの系統を edible-podded snow pea と交配した。目的は、厚い莢壁、硬い parchment layer の欠如、甘い種子、莢全体の可食性を一つにまとめることだった。数世代の選抜を経て、現代の snap pea が形成された。

Sugar Snap, 1979

最初に広く知られた cultivar は ‘Sugar Snap’。商業導入は 1979年で、同年 All-America Selections Gold Medal を受賞した。

All-America Selections は現在も ‘Sugar Snap’ を1979年の national winner として掲載している。

この cultivar は短期間で非常に注目され、1970年代末のアメリカの新聞では、ほとんど新しい野菜カテゴリーとして扱われるほどだった。

Lamborn 以前に snap peas は存在したか

厚い edible pod を持つ pea が、それ以前にはまったく存在しなかったと断言するのは正確ではない。

歴史的な園芸資料には19世紀すでに類似した edible-podded forms が記録され、Johnny’s Selected Seeds も1880年代にはこのタイプの commercial forms が存在したとしている。ただし、20世紀半ばまでには通常の種子市場からほぼ姿を消していた。

そのため Lamborn は、厚い edible pod という生物学的可能性をゼロから作ったのではなく、現代的な commercial snap pea を安定した育種タイプとして事実上再構築したと考えるのが適切である。

Sugar Snap と Stringless Sugar Snap

初期の snap peas には明瞭な縦方向の筋が残っており、食べる前に string、つまり筋を取り除く必要があった。

その後 Lamborn は育種を続け、独立した stringless lines を作出した。USDA の1983年資料には、‘Stringless Sugar Snap’ が snap pea lines のさらなる交配によって得られた別系統として記録されている。

したがって、snap pea ≠ 自動的に stringless。

現代の多くの cultivars は粗い筋がほとんどないが、品種によっては現在でも取り除く必要がある。

日本への導入

Snap pea は1970年代後半に日本へ導入された。ALIC も、1970年代に国内へ入ったアメリカ系品種として位置づけている。

したがって スナップえんどうは古い伝統的な日本料理の食材ではなく、比較的新しい野菜である。一方で、現在では家庭料理に非常によく定着し、一般的な季節の春野菜として扱われている。

生活形:一年生草本植物
生育型:品種によってつる性または矮性
染色体数:2n = 14
受粉:主に自家受粉

茎は中空で細く、巻きひげで支柱に絡みつく。葉は複葉。現代の snap pea cultivars の花は、白色が最も一般的。

果実は豆果で、典型的な snap pod は緑色、丸みがあり、肉厚で歯切れがよく、内部に数粒のよく発達した種子を含む。

Original ‘Sugar Snap’ は長いつるを伸ばし、1.5 mを超えることもあるため支柱が必要。その後、コンパクトな cultivars も作られ、代表例として ‘Sugar Ann’ があり、1984年に All-America Selections を受賞している。

最適な収穫段階

Snow pea と異なり、snap pea は早すぎる段階で収穫しない方がよい。

最適な莢は、種子がはっきり膨らみ、丸みがあり、みずみずしく、歯切れがよく、鮮やかな緑色。種子は十分に形成されているが、まだ若い状態が理想的である。

この段階で、snap pea は莢壁の最大の肉厚感、種子の甘み、噛んだときの特徴的な snap を同時に持つ。

若すぎる莢は甘みとジューシーさが弱く、未発達な snow pea に近い。一方、成熟しすぎると種子のデンプン質が増え、莢壁が粗くなり、筋も目立つ。

莢ごと食べるには古くなりすぎた場合でも、発達した green seeds を莢から取り出して別に調理できる。

日本での主な旬は地域によって異なる。Kyushu など温暖な地域では秋から春にかけて出荷され、たとえば Kagoshima の Ibusuki では主な収穫期が10月~4月ごろ。

その他の多くの地域では、3月~5月ごろが最盛期となる。Kikkoman も、snap pea を春から初夏の野菜として位置づけている。

Snap pea は、強い甘み、fresh pea の香り、みずみずしさ、しっかりした歯切れの組み合わせが特に評価される。

莢壁は snow pea よりかなり厚い。

生の種子は甘く、みずみずしく、やわらかい。莢はパリッと歯切れがよく、簡単に折れ、粉質感はほとんどない。

短時間加熱すると、緑色がより鮮やかになり、甘みを保ったまま、莢壁はやわらかくなりつつ適度な弾力を残す。

長時間茹でると、snap pea 最大の特徴であるみずみずしく歯切れのよい食感が急速に失われる。

日本での利用

最も簡単な食べ方は、筋を取り、塩を加えた湯で短時間茹で、冷まして莢ごと食べる方法。塩、mayonnaise、dressing を添えることも多いが、これは歴史的な固有料理というより現代の家庭料理として一般的な食べ方である。

現在の日本料理では、おかか和え、胡麻和え、サラダ、炒め物、煮物、miso soup、pasta、bentō の彩りなどにも使われる。

日本式の茹で方

若い snap peas はごく短時間の加熱が基本。JA Tamana は沸騰湯で約1分茹で、その後すばやく冷ます方法を推奨している。Kikkoman も、長時間加熱すると特徴的な歯切れが失われるため、短時間の茹で調理を勧めている。

茹でる前には通常、果柄と莢の片側または両側にある縦方向の筋を取り除く。

アメリカ料理

アメリカでは snap peas は特に生食で広く利用される。vegetable trays、ranch dressing、hummus などの dips、salads、crunchy snackとして莢ごと食べる。

これは多くの Phaseolus 豆類との大きな違いで、snap pea は通常の食用に際して必ずしも加熱を必要としない。

Crudités と vegetable platters

Raw sugar snap peas は、甘み、食べやすい大きさ、ほとんど下処理が不要なこと、強い歯切れから、アメリカの vegetable platters に適している。

硬い筋がある場合だけ取り除き、通常は莢ごと食べる。

Stir-Fry

Snap pea は短時間の強火調理にも適している。典型的には wok や skillet を十分に熱し、莢を丸ごと加えて数分炒め、鮮やかな緑色と歯切れを残して仕上げる。

この性質から、現代の東アジア料理や Asian-American cuisineでも広く使われている。

生食

Fresh snap pea は、一般的に生で食べられる野菜であり、実際に広く生食されている。

Oregon State University Extension も、sugar snap peas は生で食べるのに十分な甘みとみずみずしさを持つとしている。

これは、
• raw kidney beans
• runner beans
• その他多くの Phaseolus

とは大きく異なる。

Pisum sativum も他の豆類と同様に、天然の lectins や protease inhibitors を含む。

ただし、それらが存在すること自体は、若い snap pods が通常の生食で有毒であることを意味しない。

Raw sugar snap peas には、特別な detoxification 処理を必要としない一般的な食品として、長年にわたる生食の実績がある。

日本食品標準成分表には、独立した項目として スナップえんどう/若ざや/生 が掲載されている。つまり、若い可食莢と未熟種子を合わせた状態のデータである。

可食部100 gあたり:

エネルギー:47 kcal
水分:86.6 g
たんぱく質:2.9 g
脂質:0.1 g
炭水化物:9.9 g
食物繊維:2.5 g
カリウム:160 mg
カルシウム:32 mg
マグネシウム:21 mg
リン:62 mg
鉄:0.6 mg
亜鉛:0.4 mg
β-カロテン:400 μg
ビタミンK:33 μg
ビタミンB1:0.13 mg
ビタミンB2:0.09 mg
葉酸:53 μg
ビタミンC:43 mg

廃棄率は約 5%。主に莢の先端部分と取り除く筋に相当する。

Snap pea には、生の Phaseolus beans に見られるような特有の毒性学的警告はない。

一般的な食用形態では、生食、短時間のブランチング、蒸し調理、炒め調理が行われる。

他の Fabaceae と同様に、エンドウには lectins、protease inhibitors、phytates、その他の抗栄養成分が含まれるが、加熱によってその多くの活性は低下する。

EFSA も lectins を peas を含む植物に自然に存在するタンパク質群として扱っており、リスクは具体的な lectin の種類、濃度、食品形態によって異なる。

Snap pea には、事前の浸水、長時間の煮沸、水替えといった処理は必要ない。

良質な snap pea は、鮮やかな緑色で、張りとみずみずしさがあり、表面がなめらかで、種子が十分に膨らみ、折ると特徴的な歯切れがある。

避けたい莢は、黄変したもの、やわらかいもの、強くしわが寄ったもの、乾いた斑点があるもの。

保存は、冷蔵し、乾燥を防ぎ、使用するまで洗わない。Fresh product は数日以内に使うのが望ましい。

長期保存する場合は、短時間ブランチングし、すばやく冷却して冷凍する。

Oregon State University も、edible pea pods の保存には冷凍を主要な方法として推奨しており、缶詰や乾燥では食感が大きく損なわれるとしている。

Snap pea には、いわば**「作者」がいる。** 現代型は主に育種家 Calvin Lamborn と Idaho の Gallatin Valley Seed Company の研究に結びついている。

重要な交配は1969年に行われ、‘Sugar Snap’ は1979年に登場した。古代から栽培されてきたエンドウという作物の中で、新しい野菜タイプの成立過程をほぼ年単位で追えるのはかなり珍しい。

‘Sugar Snap’ は商業導入と同じ1979年に All-America Selections Gold Medal を受賞し、新しい野菜としてほぼ即座に成功した。

ただし、現代の snap pea が完全にゼロから生まれたわけではない。19世紀には似た thick-walled edible-pod peas が存在したが、商業流通から消えていた。Lamborn は実質的に、この野菜タイプを安定した現代型として再構築した。

Snow pea と snap pea の違いは品質の優劣ではなく、収穫段階と莢の構造にある。Snow pea は種子がほとんど発達していない平たい段階で価値が高く、snap pea は莢が甘い種子でしっかり膨らんだ段階が最もよい。

Macrocarpon は snap pea だけを区別する便利な分類ではない。古い園芸分類の var. macrocarpon には、snow と snap の両方を含むさまざまな edible-podded peas がまとめられていた。

日本は、この野菜を世界市場とほぼ同時期に受け入れた。1970年代末から snap pea が普及し始め、1983年には日本語名称を正式に統一する必要があった。

スナックえんどう と スナップえんどう は同じ製品を指す。前者は一部の商品名として残っているが、標準名は スナップえんどう。

日本の公的食品成分表では snap pea が独立した項目として扱われており、snow pea や green peas と一括されていない。これは、料理上も独立した野菜カテゴリーとして認識されていることをよく示している。

莢は、内部の種子が十分に発達していても生で食べることができる。 まさにこれが育種の核心で、通常の garden pea なら莢が硬くなる段階でも、やわらかい edible pod を保つことが目標だった。

Stringless snap pea は初期型より後に登場した。1980年代初頭の USDA 資料には ‘Stringless Sugar Snap’ の追加育種が記録されており、筋がないことは snap pea 全体に最初から備わっていた普遍的特徴ではない。